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建築資材におけるアスベスト!そのリスクと対策について解説

2023年06月05日
建築資材におけるアスベスト!そのリスクと対策について解説

一部の建築資材には、深刻な健康リスクをもたらす可能性がある物質が含まれています。その中でもとくに注目されるのが「アスベスト」です。アスベストは、その耐久性や耐熱性から建築資材に広く使用されてきました。しかし、長年の研究により、アスベストが人体に及ぼす健康への悪影響が明らかになっています。そこで今回は、建築資材におけるアスベストのリスクとその対策についてご紹介します。

 

1.建築資材におけるアスベストのリスク 

アスベストは、自然界に存在する鉱物繊維であり、その耐久性や耐熱性から建築材料として広く利用されてきました。しかし、アスベストが人体に及ぼす健康リスクが明らかになり、その使用は制限されるようになりました。アスベストが引き起こす主な健康リスクは以下の3つです。

 

1-1.呼吸器系の疾患

アスベスト繊維は微細な粒子として空気中に浮遊し、吸入されると呼吸器に到達します。長期間のアスベスト曝露は、呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。最もよく知られている疾患は、アスベスト繊維が肺組織に沈着し、肺がんや中皮腫(胸膜や腹膜のがん)を引き起こす「アスベスト関連疾患」です。

 

1-2.呼吸器の炎症や線維化

アスベストが肺に入り込むと、炎症や線維化(組織の異常な繊維状の増殖)を引き起こすことがあります。これにより、呼吸困難や咳、息切れなどの症状が現れることがあります。

 

1-3.その他のがん

アスベストは肺がんや中皮腫だけでなく、他の器官にも悪影響を及ぼす可能性があります。たとえば、喉頭がん、食道がん、腎臓がんなどのリスクも報告されています。

 

アスベストの健康リスクは、曝露の程度や期間、個人の健康状態などによって異なる場合があります。また、アスベスト関連疾患の発症には通常、長期の曝露が必要とされますが、一度の短期曝露でも健康への影響がある可能性があります。

 

2.アスベストが使用されていた主な建築資材 

アスベストが使用されていた代表的な建築資材として、以下の5つが挙げられます。

 

2-1.アスベストセメント板

アスベスト繊維をセメントや石炭灰と組み合わせて作られた板状の材料です。耐久性や防水性に優れ、外壁、屋根、床などさまざまな箇所で使用されていました。

 

2-2.アスベスト含有断熱材

建物の断熱材として使用されていました。とくに古い建物では、壁や天井の内部にアスベスト繊維を含む断熱材が使用されていることがあります。

 

2-3.アスベスト含有床材

アスベスト繊維を含むフロアタイルやフロアシートも一般的に使用されていたものです。これらの床材は、耐久性と耐摩耗性があり、商業施設や住宅の床に広く使用されていました。

 

2-4.アスベスト含有断熱パイプカバー

配管の断熱材として使用され、アスベスト繊維を含むラップ状の材料で配管を覆っていました。熱を遮断し、断熱性を高める役割のものです。

 

2-5.アスベスト含有防音材

建物の防音材として使用されていました。アスベスト繊維を含んだ断熱材や吸音材が壁や天井に使用され、音の遮断や吸音効果を目的として使用していたものです。

 

これらは一部のアスベストを含む建築資材の例ですが、実際にはさまざまな場所で使用されていました。アスベストが含まれる建築資材は、その利点により広く使われていましたが、アスベストの健康リスクが明らかになったことで、現代の建築においてはその使用が制限されています。

 

3.アスベストを含む建築資材の対策方法 

アスベストを含む建築資材に対する適切な対策は、安全な環境を確保するために非常に重要です。具体的な対策方法は、以下の5つとなります。

 

3-1.調査と評価

建物内にアスベストを含む可能性がある場合、専門業者による調査と評価を行いましょう。これにより、アスベスト含有物質の位置、状態、リスクの程度などを正確に把握できます。

 

3-2.アスベスト除去

アスベストが確認された場合、専門業者による安全なアスベスト除去が必要です。アスベストの除去作業は規制やガイドラインに基づいて行われるべきであり、専門的な知識と適切な装備を持つ業者に依頼しましょう。

 

3-3.アスベスト封じ込め

アスベストの完全な除去が困難な場合や、状態が安定している場合は、アスベストを封じ込める方法が適用されることがあります。これにより、アスベスト繊維が外部環境に放出されるのを防止できます。封じ込め作業も専門的な技術と材料が必要です。

 

3-4.定期的な監視と保守

アスベストを含む建築資材が残っている場合は、定期的な監視と保守が重要です。状態の変化や劣化を監視し、必要に応じて修復や再封じ込めを行いましょう。

 

3-5.教育と意識向上

建築関係者や作業員に対してアスベストのリスクと適切な取り扱い方法について教育し、意識を向上させることも重要です。正しい知識や適切な作業手順を共有することにより、アスベスト関連の健康リスクを最小限に抑止できます。

 

4.まとめ

アスベストを含む建築資材の対策方法は複数あり、どれも重要です。建物内にアスベストを含む可能性がある場合、専門業者による調査と評価を行い、安全なアスベスト除去を専門業者に依頼しましょう。アスベストの完全な除去が困難な場合は、アスベストを封じ込める方法を適用することもあります。また、定期的な監視と保守を行い、必要に応じて修復や再封じ込めを行うべきです。アスベスト関連リスクを最小限に抑えるために、適切な対策を講じて安全な環境を確保しましょう。

 

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